2016年11月09日

株式会社神奈川機関紙印刷所 A

【 インターンシップ生の企業インタビュー2016 】

第5回:株式会社神奈川機関紙印刷所

1955年創業、本社:横浜市金沢区福浦。
各団体の機関誌、公的機関の広報誌の印刷等を主業とする。
社員数:38名、社員平均年齢:40.6歳、平均勤続年数:13.6年。

11月10日の「かながわJobway」に参加される神奈川機関紙印刷所(以下、きかんし印刷)の代表取締役社長の横山草太氏と第一事業グループの夏目美弥子氏にインタビューを行いました。本記事は、そのインタビューを基にした紹介記事です。

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1.きかんし印刷の業務とは?
 きかんし印刷の主業は、各団体の機関誌や官公庁等の広報誌の印刷です。その際に用いるのが「オフセット印刷」という印刷手法であり、高品質な印刷を短時間かつ安価に供給することが可能です。そして、きかんし印刷は国際標準に基づいて印刷品質の高さを証明するJapan Color認証という業界内資格を保有して
います。この資格は、全国数千社ある印刷業者のうち80社、神奈川県内では4社しか保有していないものであり、このような技術力の高さがきかんし印刷の競争力の源なのです。
 その好例として、選挙ポスターの印刷が挙げられます。選挙ポスターはその性質上、長期間風雨に晒されるため、色褪せずかつ丈夫である必要があります。そこで紙に通常のパルプ系ではなく油脂系の粗材を使って強度を確保することのほかに、高度な印刷技術を駆使して色褪せないポスターを実現しているのです。
 また、顧客とする各団体の大会の議案やイベントの演目、選挙立候補者の宣伝ポスターのみならず、イベント会社との合同で企画提案や、選挙ポスターのコンサルティングも手掛けており、「宣伝」「広報」を総合的に行っています。
 また、単に顧客に提案するだけではなく、顧客のニーズを丁寧にくみ取り、高密度のコミュニケーションの中で「顧客とともに作る」ことが重視されています。こういった顧客とその需要を重視する姿勢も、きかんし印刷を今日まで存続させてきた原動力なのではないでしょうか。
 近年はデジタルメディアへの進出にも注力しています。公式サイト等のホームページやネット広告を手掛けるなど、クロスメディア的展開に力を入れています。これから一層の発展を見せるであろうIT、IOTの分野に積極的に参入し新たなニーズの開拓を目指しています。

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2.きかんし印刷の社風・行事について
 多彩な行事もきかんし印刷の特徴です。数ヶ月に一度催される昼食交流会をはじめ、家族も参加出来るバーベキュー、20歳を迎えた社員への成人を祝う会、その他飲み会退職者への送別会など、毎月何らかのイベントには事欠かず、職場の同僚や上司と部下の垣根をこえて親密になりたいという方にはお勧めです。このような側面もあり、きかんし印刷の上下関係はフラットで緩やかなものになっています。
 次に休暇や厚生を見てみましょう。昨今その重要度がますます高まりつつある産休・育休は社会保険労務士の監修のもと、法定通りに取得可能であり、まだ小さい子供のいる方は保育園の送り迎えの時間や日に一時間の育児時間、年5日の育児休暇が設けられており、働く女性やまだ子供が幼い優しい制度になっています。介護休暇や有給休暇も同様に法定通りにしっかりと取得することが出来ます。実際に、私がインタビューさせていただいた夏目氏も5月に出産、産休を取りその後育休を取得しているとのことで、説得力を持たせています。繁忙期は、1月との合併号が多く休みが多い年末や、年度初めとのことです。

3.きかんし印刷の理念とは
 そんなきかんし印刷が大切にしているのは「社会性」です。
 過去を振り返ってみれば、きかんし印刷はもともと、社会を良くしようと活動を続けてきた社会活動家たちが、自らの広報と宣伝を担い社会へ働きかけるために作ったのがその創始です。従って、受け身の姿勢ではなく直積的かつ能動的に社会に関与することに努めています。
 その代表が、今も尾を引くアスベストの問題への取り組みです。この問題を提起するシンポジウムに社の労働組合から社員を派遣し、先に述べた昼食会で報告してもらうなど、精力的に活動しています。ここにおいても、先に紹介した「顧客と共に仕事をつくる」という思想が反映されています。
 そういった理念から、きかんし印刷では社員全員に「社会性を持って生きる事」が求められています。社会人として、世情に関心を持ち、それについて自分の頭で考え、行動する子ことを日常化するということなのです。そして、きかんし印刷は、福利厚生を筆頭に社員を大切にする企業でもあります。それは、社員こそが企業に利潤をもたらす最大のファクターであると同時に、かつ利潤は社員の給与の原資であり、企業を存続させる源泉であるからです。
 即ち、社員あればこそ「社会的」企業であり続けられるのであり、設立以来の本来の目的を果たし続けることができるのです。

4.きかんし印刷のもとめる人物とは
 きかんし印刷が求める人材とは一体どういうものなのでしょうか。
その答えは、きかんし印刷の理念にあります。つまり、「社会的であるひと」になりうるような学生を欲しているのです。その基準となるのが、「学生時代に何を為したか」であり、より明確にすると「集団の中で目標を持ち、その実現のために主体的に行動すること」です。勉学は無論のこと、アルバイトや部・サークル活動、ボランティアなど、身近なもので構いません。
 そうした「社会性ある行動」、即ち「集団の中で自己の役割を自覚し、コミュニケーションを通じて人と人との間の調整やトラブルへの対処などに逃げずに取り組むこと」が重要であると横山社長は仰っていました。

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5.横山社長からみなさんへのメッセージ
 いま、日本の労働市場は売り手市場、つまり労働需要が供給を超過しており、労働者側に労働契約締結の主導権があるとされています。しかし、実際はどうでしょうか。労働者から搾取するブラック企業やブラックバイトが蔓延り、過労死や自殺などがニュースのヘッドラインを騒がせています。賃金の低下が進み、実態は学生ローンに等しい「第二種奨学金」が若者たちの両肩に重くのしかかっています。そうした陰鬱な社会に一層影を落とすのが「自己責任論」です。本質的には社会やその構造に問題があるにもかかわらず、その責任を矮小化して個人に押し付けることで、若者たちは自ら未来への扉を閉ざし、「自分のせいだ」という思い込みの殻に閉塞させ、追い詰められていくのです。
 われわれ学生もふくめ、そうした若者への横山社長からのメッセージが、「自己責任の殻に閉じこもるのではなく、自分で未来を切り拓き、自らも又、『社会』を支援する者となれ。」なのです。「そのために私たちは断固応援します。」横山社長はまた、そう仰いました。

〜おわりに〜
 きかんし印刷は、新卒学生の採用に際して、B-CAVテストを使用しています。
これは、東京大学4年生が30点を取ることを目標に開発されたもので、基礎的学力に加え、状況判断・対処能力など人間の基本的な能力を測るものです。これに加え、小論文試験も行われます。またインターンシップも随時受入中です。
 この記事をお読みになって、きかんし印刷にご興味を持った方は是非、11月10日の合同企業説明会「かながわJobway」にいらっしゃってください。就職に関するご相談、きかんし印刷についてのご質問にもお答えいたします。

会社HP
Jobwayページ

≪ インタビュアー・執筆:専修大学経済学部 2年 ≫
posted by ジョブー at 16:23| 企業紹介